◆ 刑事さんに連れられてやってきたのは、被害に会った中学校。 「おわかりになりますか、家庭課室はあそこです。一階なんですよ」 爆発の中心は、二階、つまり、家庭課室では無い、とするなら、ガス爆発では無い。 だけど、私がここに来たのは、現場検証が目的ではない。 「…爆発は、あの二階の教室で起きたんですよね?」 「はい」 「確かに、ものすごい霊力が、あの場所に集まっている。 これは、なるほど、ただの事件ではなさそうです」 「どうします? もう少し見てきますか?」 「いいえ、物証は、何も無いはずです。それはあなた方が一番わかっているはず」 「ええ、だから、事故として片付けるしか無かった…」 「あとは、私が足を使って調べるしか無さそうです。ご協力ありがとうございました」 「えーっと、我々があなたに協力を求めたのであって… まあ、どうでもいいですかね、そんなことは」 「ふふ」私は笑って、車に乗った。
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