◆ 儀式が始まり、私は、あの快楽の渦の中に飛び込んだ。 そして、一通りの快楽と、不快感を味わって、あの解放感が訪れると共に、 いつもの様に、神様が現れた。 「やあ、立て続けだね」 「仕事が無きゃ、食べてけませんから」 「まあ、何しに来たのか知ってるよ。でも、そんなことより…」 聞く耳は持たない。すると、それを悟ったかの様に続ける 「まあ、君の機嫌を損ねるのも、君の感度に関わることだしね」 「あとは、あなたの話を聞くだけです、私の感度なんて関係ありません!」 「ふふ、そのふてくされた態度もかわいいよ、よろしい、教えてあげよう、 君は名前だけは知っている男がいるね?」 ピーンときた、前田だ。 「やはり君は素晴らしい、最高の依り代だよ!」 案の定、再び快楽の渦が押し寄せる。ああ、もう、どうにでもなれ! そして、目が覚め、いつもの儀式終了後の光景がそこにあった… 我ながら、最低の気分になる… こんなに色んなものを垂れ流しにしながら舞い続ける私を、皆どんな気持ちで見ているんだろう… だけど、知りたくもないから、儀式の事に関しては誰に何を聞くわけでもないし、 心を読みたくもない。忘れてしまいたい現実だ。 だけど、今回は、珍しく収穫があった。 「前田」…ちえ姉さんにもつながるこの名前、この間の事件といい、全て一つに繋がっている…! これは偶然…? いや、違う… 私の中の何かが、そう告げる。
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