時が過ぎるにつれ、空に浮かぶそれらは、知覚されることがないものとなった。
あったとしても、気に留めず、それが存在していた記憶さえ無い。
ほんの数時間で、人の心は、平然と、鬼に支配された。
そして、先程まで雲に覆われていた空は、夕陽を中心に晴れ渡り、
やがて、夜へと向かっていく。
無数の星の瞬く夜へ…
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