私の家系「宮田家」は代々、神族と精神を交えることによって 予知を行ったり、異能を得たりする、霊能集団だ。 私は、身と精神を神族に預けることで、 神族から、未来のことを教えてもらったり、異能を分けてもらったりする。 神族の中には、人の体を通じて快楽を得ることが大好きな神様もいて、 そんな神様を私みたいな「依り代」の中に招き入れて、精神を融合させ、 お互い昂った精神の中、激しい快楽を得るんだけど、 その快楽は人間には強すぎるみたいで、私はいつも気絶しちゃうんだけど、 その時見る夢みたいな時間があって、そこで私は神様とお話をする。 そこで神様は、私に未来のことを教えてくれたり、能力を貸してくれる約束を 取り付けたりするんだけど、 正直言ってこの儀式はあんまり好きじゃない。 快楽、快楽って皆言うけど、私にははっきり言って苦しいだけだし 神様ばっかり気持ちいいみたいだし、教えてくれる未来も私にはあんまり関係ないことばかりだし 能力だって自分のために使うわけじゃない この儀式において、私は結局誰かの道具でしかない。 だけど、あの時、確かに私は神様から教えてもらった この町で起きる異常事態に、私のよく知っている人が巻き込まれると でもそれが、この町で続発する自殺騒ぎのことだとも、 そして、あの優しい、ちえ姉さんが…ってことも… 私にはわからなかった…
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