直線的な廊下に、物陰になる様な物は置いてはおらず、

隠れるとするならば、曲がり角か、室内ということになる。

どの部屋も、壁に窓があり、廊下から内部が見える様になっている。

そして、どの部屋にも、窓にはカーテンがあるのだが、

カーテンがかかっている部屋とかかっていない部屋がまばらに存在している。

どの部屋も暗く、廊下からちょっと覗いただけでは中が確認できない。

カーテンのかかっていない部屋を一つ選び、ドアの横に立った。

ドアノブに手を掛ける。

すると、その隣の、カーテンのかかった部屋のカーテンがわずかに動いた。

「かかった」

カーテンの部屋のドアの横で待機していた木ノ下が、ドアを勢いよくぶち壊す。

銃声と爆発音が響く室内に飛び込み、木ノ下に加勢する。

「何で俺がこんな危ない役やんだよ!?」

「一番危険で一番使えない奴がやる役目だよ!」

「んだと!?」

とは言え、木ノ下は次々と反代理派の連中を倒していく。

俺も負けてはいられない。数人のして、一人を壁に押さえつけ、

「さらわれた奴らはどこにいる?」

「だ…第七研究室…」

「一番奥か…それは本当か…? まあいい、行けば分かる事だからな」

と、その時背後から殺気が。

「死ねやぁ! ゴフッ…」

突撃ライフルを構えたそいつが、急に倒れる。

「後ろがお留守だぜ」

「うるせえ、いらん世話だ」

「よく言うぜ」  

 

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